家族旅行などで飛行機を使うことがあると思いますが、天候不良や機材故障で予約していた便が急に欠航になっていまうことがあります。
普段から子供に振り回されて急な予定の変更になれているパパママにとっても、飛行機の欠航には慣れていないと思います。今回そんな出来事が自分の身に起きてしまいました。
といっても僕一人だけの旅程で2週間前に欠航が分かったので悲惨なことにはなりませんでしたが、いろんなトラップに引っかかりこの対応だけで多くの時間と労力を消費してしまいました。
今後のために今回の経験とどのようにすればもっとスムーズに振替できたのかをまとめます。
欠航理由
ANAでは現在、ボーイング787で使用しているロールスロイス社製エンジンの点検整備で大量に欠航が発生していますが、この度僕が搭乗するはずだった伊丹発羽田行きも見事に該当し欠航となりました。
欠航理由には大きく分けて台風や雪などの悪天候によるものと、機材に何かしら問題が起きた場合の機材故障によるものがあり、今回の点検整備による欠航は機材故障に該当します。
ANAに直接的な原因があるわけではないので責める気持ちもないですし、安全のためなら仕方ないですよね。
予約していた便
結婚式に参加するため、羽田と伊丹間の予約を行なっていました。
結婚式は土曜日。そのため、金曜の夜に羽田から伊丹へ向かい、日曜の朝に伊丹から羽田へ戻るという行程でした。
今回は家族を置いて一人で行くこともあり、マイルを使った特典航空券で予約していました。
通常であれば、往復25000円はかかるところ、特典航空券ではレギュラーシーズンに該当し往復12000マイルでした。
マイルの支払いには、家族でマイルを共有できるようファミリーマイルを設定しているため今回は自分のマイルではなくファミリーマイルを使用しました。
この選択が後々面倒なことになりました・・・
ファミリーマイルを使った特典航空券での予約はANAのウェブサイトから変更不可
欠航が発表されたのは7月12日の夕方。
事前にこの日に欠航対象便の発表があることを知っていたため、早速ANAのサイトをチェックし予約していた便が該当していることが判明しました。
今回欠航した便は復路である伊丹発羽田行きでした。
結婚式参加のため、旅程そのものをキャンセルすることはできませんでしたが、欠航したのが往路ではなかったのがせめてもの救いでした。
早速ANAのウェブサイトにログインしマイメニューから欠航になった予約済みの便を選択。
そして予約変更しようとしましたが、え!?・・・変更できない!!
予約変更するためのボタンがグレーアウトしています・・・
調べてみると、ファミリーマイルを使用した特典航空券の予約変更はANAウェブサイトから不可とのこと・・・
全く知らなかったのですが、ここにちゃんと記載があります。
ANAに電話がつながらない
ANAウェブサイトから変更できない以上は直接電話して予約変更するしかありません。
仕事中であったため、休憩時間にANAへ電話。
欠航が発表されてから1時間経たない内に電話しました。
しかし「プーップーップーッ」と回線が混雑していて全くつながりません。
多くの人が一斉に電話するのも無理はありません。
7月と8月だけで997便の欠航、約4万4千人が影響を受けていたからです。
AMCパスワードが分からない
15分くらい電話し続けてようやくつながったと思ったら自動音声でANAのお客様番号の入力を求められ、手元にカードがあったので入力しました。
すると次に求められたのは4桁の暗証番号であるAMCパスワード。
使ったことがなく、そんな番号は全く覚えてません。
試しに設定しそうな番号を入力しましたが間違っていて次に進めません。
ここで断念し電話を切りました。
苦労して電話がつながったのにまた一からやり直しです・・・
電話代だけが加算されていく
ANAの欠航発表時に問い合わせ電話番号が記載されていたのですが、その番号は0570からはじまるナビダイヤル。
フリーダイヤルではないんですよね・・・
ナビダイヤルは例え携帯電話の「かけ放題」のプランに入っていても料金がかかります。
例えば携帯からだと平日3分90円、夜間休日は3分80円です。
そのナビダイヤルと併記されてたのが市外局番から始まる番号です。
僕の携帯はかけ放題には入っているものの、普段あまり電話しないので1回5分のみ無料です。
でもナビダイヤルよりは5分だけでも無料になる市外局番からの番号の方が安くなると思い、その番号にかけていました。
ちなみに、その問い合わせ電話番号は以下に記載されています。
その後ANAウェブサイトからAMCパスワードのリセットを行い、再チャレンジ。
先ほどよりも混雑していたようで、また電話をかけまくって数十分後にようやく自動音声につながりました。
AMCパスワードの入力も通り、ようやくつながると思ったら音楽が流れるだけ。
自動音声につながった時点から料金が加算されますが、既にかけ放題範囲の5分を超えて待たされること15分。
これは更に待たされると思い、ここで断念。電話を切りました。
これだけ時間をかけても何も前に進まず、残ったのは通話料だけです・・・
その後、帰宅してからも何度も電話しましたが、自動音声すらつながらない状況で、この日は諦めました。
ANAカード会員専用の電話番号⁉︎
これも後で気づいたのですが、ANAカード会員専用の電話番号というものが存在しました。
こちらです。
よく見るとナビダイヤルも市外局番から始まる番号も一般のものとは違うんですよね。
しかも固定電話からならフリーダイヤルも使えます。
ANAカード会員なので、もしかしたらこちらの番号の方が一般のよりつながりやすいんじゃないかと思い、固定電話から電話したところ、一発で自動音声につながりました。
ただし、そこから先はまた同じで自動音声が繰り返されるだけ。
フリーダイヤルとはいえ、数10分つながらず電話を切ってしまいました。
ANAプレミアムメンバー専用の電話番号も
ANAプレミアムメンバーとはANAの上級会員のことでブロンズ、プラチナ、ダイヤモンドというステイタスに分かれています。
その会員になるとプレミアムメンバー専用デスクの電話番号が使えます。
こちらもANAカード会員と同じく固定電話から使えるフリーダイヤルがあります。
今回の問題で専用のフリーダイヤルが設置されました
今回のボーイング787の点検整備問題によって大量に欠航が発生しました。
そのことで電話がパンクし僕のようになかなか電話がつながらない方が沢山いたのは想像に難くありません。
中にはクレームを入れていただいた方もいたのか、最終的に携帯電話からも使えるフリーダイヤルが設置されていました。
最終的に新幹線への振替に
翌日も電話がつながりにくい状況が続き、そうこうしている間に日曜日のフライトは全て満席になってしまいました・・・
月曜は仕事なので日曜に移動する必要がありました。
そのため、残された選択肢は陸路での移動である新幹線。
ANAはこういった機材故障による欠航では陸路も移動手段として認めており、振替精算することでお金も戻ってきます。
以上のことから、最終的に空いていて時間の融通が効く新幹線で移動することにしました。
ちなみに欠航した便の予約はキャンセルせずそのままにしておく必要があるとのことでした。
振替精算したお金が振り込まれない!?
トラブルはまだまだ続きます・・・
無事に振替精算を行なったのですが、3週間以上経ってもANAから指定口座に振り込まれません。
普通郵便で送ってしまったので、そもそもANAに正しく届いたのかどうかも分かりません・・・
不安になったため、ANAに電話して状況を聞いてみました。
そうすると、8月30日の時点で7月23日までに届いた分の振込処理が終わっているとの回答を得ました。
僕が振替精算を送ったのは8月6日だったので、もう少し待ってみることにしました。
反省点として、郵送時に特定記録をつけておけば少なからず届いていることが分かり安心できました。
9月21日時点でまだ振り込まれていません。
ANAに確認したところ、8月8日頃までに到着した振替精算を処理している最中とのことでした。
現時点で振り込みまで2ヶ月ほど時間がかかっているとのことですので10月初旬まで待ってみようと思います。
10月18日にようやく振り込まれました。
申請してから振り込まれるまで2ヶ月半ほどかかりました。
まとめ
事の発端は点検整備でしたが、欠航するかもしれないリスクを考え行動しておけばその影響を最小限に留めることができたと反省しました。
以下、今回学んだ事です。
- ファミリーマイルを使うとウェブサイトからの変更、キャンセルはできない
- 大量に欠航が出てウェブサイト経由の変更は不可の場合、可能な限り早めにANAに電話して便を変更する
- 4桁のAMCパスワードを確認しておく
- 一般、ANAカード会員、ANAプレミアム会員の3種類のお客様問い合わせ先があり、それに応じた連絡先に問い合わせるのが良い
- 欠航の規模が大きいと振替精算も時間がかかり直ぐには振り込まれない
- 振替精算する際、金額が大きい場合や届いたか不安な場合は特定記録を付加し発送した方が良い
*新幹線への振替精算方法は以下の記事をご覧ください。
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